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美容師法により、美容室にはシャンプー台を必ず設置しなければなりません。
シャンプー台は大きく、サイドシャンプーとバックシャンプーの2種類があります。
見ればどっちか分かるけど、実際のところ何が違うんでしょ?
こんにちは。
所沢の美容院PROGRESS小手指のよごです。
タイトルの◇は、ケミカルを示します。
今日は
サイドシャンプーとバックシャンプーの違い
について。
サイドシャンプー↓と
バックシャンプー↓の
違いを、見ていきます。
①美容師が立つ位置の違い
名前の通り美容師が立つ位置が違う。
サイドシャンプーはお客様の左側に立ってシャンプーする。お客様と顔が近づきやすく、フェイスガーゼが必要。
バックシャンプーはお客様の後側(頭側)に立ってシャンプーする。
お客様を抱え込まずにすむため、威圧感がなくなる。
②目的の違い
どちらのシャンプー台も髪の汚れを落とすときに使われる。
サイドシャンプーは、洗うことがメイン。
バックシャンプーは、マッサージすることがメイン。
なお、シャンプーという単語は、古代インドのヒンズー語で「押し出す」という意味のことばを語源に持つと言われている。
※日本理容美容教育センター「美容技術理論」より
③水圧の違い
頭の汚れを落としやすいように、サイドシャンプーの水圧は強い。
バックシャンプーは、お客様との体勢の関係から、水圧を強くは出来ない。弱め。
④シャワーヘッドの違い
サイドシャンプーは、シャワールームにある一般的なシャワーと同じような水の出方をする。
バックシャンプーは、耳の裏、襟足をすすぎやすいように、また、シャンプーから出たお湯があまり飛び散らず、まとまりやすくするため、水の中に空気を入れて出てくる。
⑤シャンプーボールの違い
サイドシャンプーは、シャンプーヘッドの構造上、お湯が飛び散りやすくなっているので、シャンプーボールは、大きめ。小手指店では、横幅60㎝。
バックシャンプーは、お湯が飛び散りにくいのでシャンプーボールは、小さめ。小手指店では、横幅45㎝。
縦はどちらも53cm。
⑥美容師の視点
サイドシャンプーは、水圧が強いため、すすぎやすい。またシャンプー時は力が入りやすく、洗いやすい。
バックシャンプーは、シャンプーやマッサージで力が入りづらいが、左右対称に力を入れやすい。
⑦お客様の耳裏、首回り
シャンプーの泡をすすぎづらいのが、耳の裏と首の後ろ。
サイドシャンプーは耳の下でお湯をためるが、ためすぎると耳に入る。また首の後ろに高い水圧のシャワーヘッドを持ってくるので、襟が濡れてしまうことがある…かもしれない。
バックシャンプーは、お客様の姿勢から、耳の後ろにお湯が流れづらく、水圧も弱いため、首の下がきちんと流せている感覚があまりない。
⑧お客様の姿勢の違い
サイドシャンプーは、お客様が完全に横になるタイプが多い。
身体は楽だが、頭の重さを首で全て受け止めることになり、首に負担がかかりやすい。
バックシャンプーは、座った状態で、少し後に倒れてもらう場合が多く、サイドシャンプーより首にかかる負担が少ない。
⑨お客様の姿勢による負担
背もたれが、やや倒れるだけのバックシャンプーは、首や腰が弱い方にはあまり向いていないと、一般的には言われる。
ただ、どちらのシャンプー台でも、事故は起こっているし、僕の周りはバックシャンプーが楽だという意見の方が多い。
個人的な感想だが、シャンプー練習のモデルになる時は、サイドシャンプーは、30分くらいで首が痛くなり始め、60分が限界。バックシャンプーなら60分倒れてて、そろそろ痛いかなというくらい。
人によって腰が痛いとか、足をのばせないとかあると思いますので、気軽にご相談ください。
また、サイドシャンプーでは、シャンプーボールに吸盤でくっつける頭を支える器具もある。
首の負担は相当減っちゃう優れものだ。
⑩スペースの違い
シャンプーボールの大きさと、お客様の姿勢の違い(完全に寝ること)から、サイドシャンプーの方が広いスペースを必要とすると言われている。
ただ最近は、完全に寝たり(フルフラット)、左右に90度回転できたりするバックシャンプーも登場したりで、一概には言えなくなっている。
⑪移動出来るか
バックシャンプーは、シャンプー台の構造上、移動することができる。お客様が移動せずに、お席に座ったままシャンプーできたり、スペースの限られた場所でも、シャンプー台を設置できるメリットは大きい。
結論:サイドシャンプーは洗うこと、バックシャンプーはマッサージすることがメイン!
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