シャンプー

◇シャンプーイングのメカニズム◇

投稿日:2015年7月26日 更新日:

Mechanism of shampooing

ケミカル美容師によるシャンプーイングのメカニズム
こんにちは。
ホットペッパービューティーのスタイリスト閲覧数が会社で一番になり、ウキウキな美容師よごです。
タイトルの◇は、ケミカルを示します。
今日は

シャンプーイングのメカニズム

について。

 

 
皮脂は、毛髪や角質層になめらかさを与え、かつ水分の蒸発を防ぐために、分泌されています。しかし、その皮脂も時間の経過とともに汚れや臭いへと変化してしまうため、シャンプーによって洗い流す必要があります。

 
完全にはシンクロしてないですが、ご自宅でのシャンプーイングの手順も、参考にしてください。
頭を濡らして、シャンプー剤をつけたところからスタートします。

 

 

①膨潤・浸透

シャンプー剤を頭皮につけると…
ケミカル美容師的な膨潤・浸透
界面活性剤が毛髪の表面と汚れとの吸着を弱め、汚れを膨潤させて引き離す。

 

 

②乳化・分散・可溶化

シャンプー剤をまんべんなくのばしていくと…
ケミカル美容師的な乳化・分散・可溶化
界面活性剤によって引き離された汚れが、シャンプー剤中に乳化、分散、可溶化される。

 
*乳化とは、相互に交じり合わない油と水が、界面活性剤を加えることにより、白く濁って混ざり合った状態(エマルジョン)になること。
*分散は、すすなどの水に溶けない固体の粒子が、界面活性剤を加えることにより粒子の周りに界面活性剤が吸着し、水の中に散らばって安定すること。
*可溶化とは、界面活性剤のミセルの中に油性物質が溶解すること。ミセル自体は光の粒子に比べて十分小さく、透明。

 

 

③起泡

シャンプー剤を泡立てると…
ケミカル美容師的な起泡
泡は、空気が液体の薄い膜で覆われたもの。
泡が立つと、毛髪同士の摩擦をやわらげるほか、シャンプー剤と毛髪とのなじみをよくし、浮き上がった汚れを早めに抱え込む。

 

 

④再付着防止

シャンプーイングしていくと…
ケミカル美容師的な再付着防止
一度毛髪から引き離された汚れが、再度付着するのを界面活性剤が防ぐ。

 

 

⑤すすぎ・被膜形成

シャンプーをすすぐと…
ケミカル美容師的な被膜形成
シャンプー剤(-)と汚れを除去するとともに、成分に含まれているカチオンポリマー(+)などが、毛髪に作用し始め、被膜を形成する。

 

 
結論:

汚れは界面活性剤で、コントロールしよう!

Keep hair after the shampoo acid!

 

 

〈〈洗浄成分を大別すると3種類?
〉〉乞うご期待

 

 

小手指の美容師”よご あきとし”でした。

 

 
〉〉ホットペッパービューティはこちら

-シャンプー
-

執筆者:


コメントを残す

関連記事

シャンプーボトル

◇シャンプー剤の主な構成成分◇

こんにちは。 リズミカルな美容師よごです。 タイトルの◇はケミカルを示します。 今日は シャンプー剤の構成     シャンプー剤には、様々な成分が入っています。全成分表示されている …

ケミカル美容師的水

◇硬水と軟水の違い◇

目次1 What is the difference between hard water and soft water?2 硬水と軟水の違い2.1 シャンプーに関係があるのは、 軟水は泡立ちやすく、 …

ケミカルな美容師のpHの定義

◇pHとは◇

目次1 Definition of PH2 pHの定義2.1 ①定義(Wikipediaより)2.2 ②水の分け方2.3 ③水の中の何の濃度が違う?3 結論:水のpHは、水素イオンの濃度で決まる!4 …

ケミカル バックシャンプーとサイドシャンプーの写真

◇バックシャンプーの特徴とは◇

バックシャンプーと呼ばれるシャンプー台が主流になって久しい。 2000年頃をさかいに、美容院のシャンプー台はバックシャンプーに切り替わったと記憶している。 バックシャンプーがサイドシャンプーより優れて …

美容院の炭酸水

◇炭酸水との出会い◇

目次1 The first encounter of the soda and me.2 僕と炭酸水の出会い2.1 ①オーストラリアにて2.2 ②炭酸水との出会い2.3 ③炭酸水を飲む2.4 ④炭酸水 …