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トリートメントに入っているもの?
油分と保湿剤とタンパク質だよ。
あれ?油分とタンパク質ってどう違うの?
こんばんは。
ここ1週間、撮影に明け暮れていた美容師よごです。
タイトルの◇は、ケミカルを示します。
今日は
トリートメントの構成成分
について。
リンス、コンディショナー、トリートメント剤には、適切な効果を得るための重要な成分が多く含まれています。
①カチオン界面活性剤
いわゆる静電気防止剤。
ナイロンブラシなどでブラッシングを行うと、摩擦による静電気が起きやすくなる。
静電気が起きると、ごみがつきやすく、ブラシの通りも悪くなる。
カチオン界面活性剤は静電気の発生を抑えてくれるため、リンス、コンディショナー、トリートメントの主成分として配合される。
原理的に説明すると、
髪の表面のタンパク質はマイナスに帯電しやすいので、プラスに帯電したカチオン界面活性剤が吸着しやすくなっている。
カチオン界面活性剤は、髪の表面に皮膜を作るので、電気的に安定し、静電気を防止してくれる。
また、ブラシの通りをよくするほか、ほこりなどを遮断し、キューティクルを保護したり、ツヤを与えてくれたりする。
ただし、毒性は陰イオン界面活性剤の比ではなく、皮膚に残るとかゆみや炎症を起こすことがあるので、髪だけにつけて流すのが望ましい。
②カチオンポリマー
シリコンに代表されるように指通りを良くする代表格。
髪の表面に被膜を作って保護する。カチオンポリマーは、カチオン化セルロース、カチオン化PPT、カチオン化合成ポリマー、カチオン化シリコン、カチオン化多糖類など、カチオン化を施した高分子である。
カチオン界面活性剤よりも水に溶けにくく髪に長く残るため、効果は高い。また、刺激も弱くなっている。
はり・こし・輝きを得やすい。
③加水分解コラーゲン(PPT)
ざっくり言うとタンパク質。
加水分解して細かいサイズにすることで、水に溶けやすく、髪や肌に浸透しやすい状態にしている。
例えば、加水分解コラーゲンの成分としてはアミノ酸がある。
アミノ酸は、髪に似た構造であるため作用しやすく、ダメージによって流れ出たタンパク質を補う役割を果たす。
④油性成分
弾力を維持する。
油性成分には、植物油脂、脂肪酸、ラノリン、スクワラン、エステル油、ワックス、シリコン油、高級アルコールなどがある。
過剰に失われた皮脂を補うというよりは、表面を覆った被膜がオイリー感を与え、ツヤを出す。
髪の水分の蒸発をコントロールして、ツヤやなめらかさ、やわらかな風合いなどを与える働きがある。
⑤保湿剤
水となじみやすい糖分。
髪の水分が減ると、静電気が起こりダメージにつながる。
グリセリン、グリコール、キトサン、コラーゲン、ヒアルロン酸といった保湿剤が髪から水分を逃さないようにし、静電気を抑えてダメージを防ぐ。
⑥そのほか
クリーム状にするためにアルコール、油性成分を加溶化・乳化するためにノニオン界面活性剤、香料、pH調整剤、防腐剤などが入っている。
結論:
トリートメントは、カチオン界面活性剤、タンパク質、油分、保湿剤である。