皮膚科学

◇皮脂と皮脂膜◇

投稿日:2015年5月11日 更新日:

皮脂と皮脂膜
こんにちは。
リズミカルな美容師よごです。
タイトルの◇は、ケミカルを示します。
今日は

皮脂と皮脂膜

について。

 

 

①皮脂とは

皮脂とは、皮脂腺から分泌される脂肪などを含むエマルジョン様の液体。
成分としては中性脂肪と脂肪酸が大半を占めます。

 

 

 ②皮脂の分泌

皮脂は毛穴の出口付近にある皮脂腺から分泌されて、頭皮や毛髪に行き渡ります。
一定量の皮脂が分泌されると休止し、必要になると再び分泌されます。
一度シャンプーにより取り除かれた皮脂が、元の状態に戻るには8時間とも12時間とも言われています。

 
また、皮脂に含まれる脂肪は、皮膚の常在菌により分解され脂肪酸になります。この脂肪酸によって、皮膚の表面は弱酸性となり、病原菌などを排除する効果があるのです。

 

 

③皮脂膜

皮脂は、皮膚の表面で汗と混ざり、脂肪膜を作ります。
皮脂と皮脂膜の図解

 
皮脂は油、汗は水なので、本来は混じりあいませんが、皮膚表面の細菌によって混ざることができます。

 
※(アポクリン腺という、毛穴の中に出口のある汗腺について考えなければ、)大まかに言うと、毛穴の中にある場合は、皮脂のまま。毛穴から皮膚表面に出てくると、皮脂膜になります。

 

 
皮脂膜には特徴が3つあります。

 

①刺激から肌を守る

紫外線によるダメージや、傷などから守ってくれる。

 

 

②頭皮の水分を蒸発しないように保護する

頭皮の乾燥を防ぐ。
お肌の潤いを保つ。

 

 

③細菌の発育を抑制する

弱酸性で、細菌は繁殖しにくくなっている。
そのため、肌を清潔に保つ。

 

 
皮脂が問題になるのは、皮脂が過剰に分泌された場合と皮脂が酸化されてしまった場合です。
シャンプーの頻度が多すぎると、皮脂が過剰に分泌されベタつきやすくなります。シャンプーの頻度が少ないと、皮脂が酸化して臭くなります。
気をつけましょう。

 

 

結論:皮脂は、皮膚を保護する油である

 

 

〈〈汗

〉〉皮脂の酸化

 

 
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