乳化剤はマヨネーズ! 界面活性剤は洗剤!
えーっと、違いっていうと、食べられるかどうか??
こんにちは。やっと新卒の1年生と打ち解けてきた美容師よごです。
タイトルの◇は、ケミカルを示します。
今日は
乳化剤と界面活性剤の違い
シャンプーの主成分は、界面活性剤です。 乳化剤ではありません。
まずは共通点。
目次
乳化剤も界面活性剤も、水に馴染みやすい親水基と水を弾きやすい疎水基を持っている。
だから、水と油の間(=界面)を馴染ませ、混ぜ合わせることが出来る。
この性質を乳化と言います。
乳化剤はその名前の通り、2層になっている物質を乳化して細かく均一に混じりあわせる働きがあります。
次に相違点。
界面活性剤は、乳化以外にも多くの働きがある
それらの働きを簡単に説明します。
乳化作用
混ざり合わない物質(液体同士)を、分離させずに均一にする。
分散作用
混ざり合わない物質(液体と固体)を、液体の中に均一に散らばらせて、安定にする。
洗浄作用
油性の汚れに吸着して、水とともに流し去る。
湿潤・浸透作用
液体の界面張力を下げることで濡れ、なじみをよくする。
柔軟作用
物質と物質の間に入り込み、滑りを良くし柔らかくする。
起泡作用
混ざり合わない物質(液体と気体)を、気体側に疎水基、液体側に親水基を向けて、泡を発生させる。
消泡作用
逆に泡の液膜を壊す働きにより生じる。
殺菌作用
細菌は、表面が負の電荷を帯びたものが多く、電気的に吸着し洗い流される。
帯電防止性
水を吸収しやすく、膜を作り、滑りやすくすることで、静電気の発生を抑える。
などなど。
乳化は界面活性剤の働きの1つにしかすぎないのです。
シャンプーに求められるのは、洗浄力や豊かな泡立ちですから、シャンプーの主成分は乳化剤ではなく、界面活性剤ということになります。
乳化剤と界面活性剤は食べられるかどうかではなく、その性質の違いで分けられているのです。
結論 :
界面活性剤には水と油を均一に混じり合わせる乳化作用+油性の汚れに吸着して水とともに流し去る洗浄作用、起泡、分散作用などがある。
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