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◇【美容師が語る♪】美容院のシャンプーと市販のシャンプーの違い◇

投稿日:2015年7月13日 更新日:

美容院に行くとシャンプーやトリートメント、スタイリング剤など、髪に使う商品はなんでも揃ってる。
でもドラッグストアに行けば、同じようなものが置いてある。
値段が余りにも違うけど、一体何の違いなんでしょ?

ケミカル美容師的美容院のシャンプーとサロンのシャンプーの違い
こんにちは。
今日は朝7時からミーティングがあった美容師よごです。
タイトルの◇は、ケミカルを示します。
今日は

美容院のシャンプーと市販のシャンプーの違い

について

 

 
ぶっちゃけ美容院のシャンプーは高いです。
主成分である界面活性剤が違うからです。

界面活性剤が決まれば、残りはほぼ決まってきますので、まず、界面活性剤の違いをおさえましょう。

 

 
お時間の無い方は、①②を飛ばして、③からどうぞ。

 
ケミカル美容院の展示シャンプー

①ビジネスモデルが違う

そもそも美容院のシャンプーと市販のシャンプーは、ビジネスモデルが違う。
市販のシャンプーは、お客様が買いたくなるように作られる。

 
売れるものを中心に棚に並べられる。売れなければ、入れ替え。

 
内容成分よりも、容器と宣伝に力をいれる。
原料費を低くして、大量生産してコストを下げる一方で、一般消費者からのイメージが良くなるように、コストをかける。
(悪い意味ではなくて、商売の基本と思う)。

 

 
美容院のシャンプーは、美容師も使う。そのため主に、美容師から気に入ってもらえるように作られる。

 
髪のプロである美容師が見て、触って、試して、納得したシャンプーを中心に棚に並べられている。
例え売れなくても、すぐには入れ替えない。

 
ヘアデザインを良い状態でキープすることに力をいれて、宣伝というよりは美容師に講習を行う形で認知させる。
研究と内容成分にコストをかける。

 

 

②目的が違う

汚れを落とすことにはかわりないが、
シャンプーの目的も違ってくる。

市販のシャンプーは、利益を上げるためのツールである。
並べられたたくさんの種類のシャンプーからお客様が1つ選ばなければならない。

 
美容室のシャンプーも利益を求められるが、美容師の第一の仕事は、ヘアデザインを作ることで、シャンプーなどを売ることが一番の目的ではない。

 
その中で、お客様の髪質を見て、今日のヘアスタイルを美しいまま、長持ちさせるシャンプーを美容師が選ぶ。

 

 
成分としては、汚れを落とすための洗浄成分と、指通りを良くするためのコンディショニング成分に大きく分けられる。
以下でみていく。

 
ケミカル美容師が見た市販の展示シャンプー

③洗浄成分が違う

洗浄成分で決まるのは…
洗浄力、泡立ち、泡切れ、洗い上がり。
(これらは鹸化の方法と鹸化率にも左右されるが、今回は同じとみなし、一般的なシャンプーで話を進める)

 

 
市販のシャンプー剤に使われることが多い洗浄成分(界面活性剤)は、高級アルコール系の洗浄成分。
ラウレス硫酸、ラウリル硫酸など。

 
洗濯や台所用の洗剤にも使われるほど、洗浄力が強く、泡立ちが良い。
簡単に泡立つが、必要な皮脂まで落としてしまうこともある。

 
シリコンなどのコーティング剤が入っていると、泡切れが悪く、洗い上がりはヌルヌルしやすい。

 

 
美容院のシャンプー剤に使われる洗浄成分(=界面活性剤)は、アミノ酸系の洗浄成分で、低刺激。
グルタミン酸。グリシン。アラニンなどが使われる。

 
頭皮や髪に優しい洗浄力で、適度な泡立ち。
安全性が高く、肌のトラブルが起こりにくい。
美容師の手荒れを考慮して、マイルドである。
泡立つまでに時間がかかるが、不必要な汚れだけを落としてくれる。

 
泡切れはあまり良くないが、洗い上がりは比較的なめらかな手触りになる。
 

 

④コンディショニング成分が違う

市販のシャンプーは、コンディショニング成分をたくさん配合している。

 
高級アルコール系の界面活性剤の洗い上がりは、良くない。
そこで、シリコンを使って、指通りを良くしている。
主にジメチコン。

 
シリコンは、安価で安全性が高く、使い勝手が良い。

 
ただし、高分子の疎水性のシリコンは、長期間使用すると、蓄積しやすい。
髪が乾きにくい、髪が重くなる、髪が堅くなる、次のパーマやカラーに影響する、といったことにもつながる。

 

 
サロンのシャンプーも、シリコンが入っているものが少なくない。
ただ、洗い上がりがギシギシにならないため、少量で事足りる。

 

 

⑤その他

市販のシャンプーは、パワフルな洗浄とパワフルなコンディショニングで、1回の使用でも、実感できるように設計されている。

ただし、長期間使用した場合、洗浄力が勝っていればパサパサに、コンディショニング力が勝っていれば重くペッタリとしてくる。

 

 
サロンシャンプーは、使い続けるうちに、髪の状態が確実に良くなって、まとまってくる。

 
市販のシャンプーの10倍、100倍のメニューを選んで、また数時間かけて、美しく作られたヘアデザインが、安価な市販のシャンプーで早々に崩れるよりは、サロンシャンプーで美しさをより長く楽しんでほしいと思う。

 

 

結論:サロンのシャンプーと市販のシャンプーは、界面活性剤が違う。

 

 

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